先日、我が家で稲刈りした時に、籾(もみ)を運び込んだカントリーエレベーターについてインターネットでいろいろ調べてみました。
カントリーエレベーターとは、一言で言うと「農家の人が共同で作った大きな乾燥調製施設」です。1964年、農林水産省がモデル事業としてアメリカ合衆国のカントリーエレベーターに範を取った施設の導入を始めたのがきっかけです。ただし内情はそれまで整備が進められてきた調製後の貯蔵施設を持たない「ライスセンター」の進化版であり、米穀の乾燥、調製、貯蔵の三種の役割を担い農家の労働環境を改善する目的で設置が進められたものです。アメリカ合衆国のカントリーエレベーターが大豆などのマメ類、トウモロコシなど様々な穀物を対象とするのに対して、日本では、転作の麦も対象にする場合もあるものの、コメを主な対象としているのが特徴。乾燥方式により、米麦の乾燥後にサイロで貯蔵を行うA方式と、サイロに充填後、サイロ内で乾燥を行うB方式に分類される。カントリーエレベーターは、全国に766施設(304JA)、愛知県には31施設(13JA)が有ります。それとは逆に、カントリーエレベーターが無い県は、東京都、神奈川県、和歌山県、大阪府、徳島県、宮崎県、沖縄県です(平成17年4月現在)。
山形県庄内地方では、籾のまま保管をするカントリーエレベーターの数が年々増えています。(平成19年で29ヶ所) 各農家は、田んぼで刈りとった籾【もみ】を運び込み、乾燥をしてサイロの中に貯蔵します。最近では、「今摺米(いまずりまい)」という名前で、籾【もみ】から玄米にする時間を短かくして、おいしさを早く消費者に届ける工夫がされています。 カントリーエレベーターに対して、ライスセンターという施設がありますが、そこでは、刈り取った籾を乾燥調製するだけで保管はしません。玄米にして倉庫に保管します。写真はインターネットより引用