新型コロナウイルス感染症対策を強化・推進し、医療崩壊を防ぐため、
以下のとおり取り組むこと。
(1)保健所の相談体制強化、PCR検査能力の増強・体制の拡充、軽症
者・無症状患者の療養施設拡充など初動体制の更なる強化を図ること。
(2)新型コロナウイルス感染症専門病院の設置により、新型コロナウイ
ルス感染症患者に対する医療と他の疾患等に対する医療との両立の安
定化を図り、地域医療体制の確保を推進すること。
(3)マスク、アルコール等の医療資材の調達・確保や医療器具の導入、
そして院内感染防止対策を施す医療機関等には、財政支援を講じるこ
と。
(4)医療機関等における看護師等の不足が懸念されることから、潜在看
護師の掘り起こしを行うなど人材確保対策に積極的に取り組むこと。
9月補正予算で新たに設置することとされた新型コロナウイルス感染症専門病
院は、医療機関の役割分担を明確にすることで、新型コロナウイルス感染症とその他の疾
患等に対する医療との両立の安定化を図り、地域医療体制の確保を推進することが期待さ
れている。
加えて、新型コロナウイルスの感染拡大により、医療機関における看護師不足がより切
実な状況となる中、資格を持ちながらも職場から離れている「潜在看護師」の募集により、
68 名(9/20 時点)が採用された。こうした状況は、看護職へカムバックしてもらえる契機
でもあり、継続して、離職看護師のカムバック事業に積極的に取り組む必要がある。