愛知県県議会・文教委員会での私の質問と回答の概要を掲載します。
幼稚園・保育園から小学校一年生になる時に、生じる問題が、いわゆる小一ギャップ ところで、愛知県の幼児教育指針という冊子を拝見しました。いろんなテーマや課題が掲載されておりましたが、幼児期に育った力が小学校につながるよう、幼児教育と小学校教育の連携・接続を強化するとの文言が目にとまりました。その件について質問します。小学校一年生の担任の先生が苦労される学級経営に「名前は書けますか?・座っていられますか?・話は聞けますか?」などがあります。こういった具体的なことがらについても、小学校教育への連携・接続の為の具体的な項目として、幼児教育指針に盛り込んで、愛知の教育に生かしてほしいとと思うが、如何か?
幼児教育は、小学校教育の基礎を培う大切なものであり、幼稚園や保育所等から小学校へのスムーズなつながりを図ることは、幼児教育の重要課題であると認識しています。小学校入学直後の子どもの中には、話をする人に注意がなかなか向かなかったり、授業中に勝手に立ち歩いたりするなど、小学校の生活や学習にうまく適応できない様子もみられます。こうしたことから、幼稚園や保育所等と小学校の指導者が、互いの指導のねらいや活動を理解するとともに、小学校の生活を見通して、就学前の指導を充実させることが重要であると考え、平成26年3月に「愛知の幼児教育指針」に基づいた実践編としての手引きを作成し、県内の幼児教育機関や小学校に発信したところです。この手引きでは、幼児が日々の生活の中で、文字がコミュニケーションの手段であることに気付き使おうとしたり、よいことや悪いことがあることに気付き行動できるように、小学校教育につなげる指導のポイントを示しています。また、自分のことを自分でしようとする基本的な生活態度を身に付けたりさせる、実際の取組を紹介しています。現在、幼稚園や保育所等と小学校が互いに活動や授業を参観したり、情報を交換したりするなどの小学校の交流や連携が進められているところであるが、就学前の幼児に必要な力が身に付けられるための具体的な取組が工夫されるように、今後、幼児教育の担当者会や研修等の機会を通して、この手引きの活用を働きかけ、幼児期の教育の充実に一層努めたい。
小田高之020817110