全国体力・運動能力テストの結果が公表されている。それをみると、都道府県別では福井県が昨年に続いて小5男女・中2男女ともに2年連続の全国トップ。一方、運動習慣等の調査では中学2年では1週間の総運動時間60分未満が3割に上った。運動する子とそうでない子、体力・運動能力の二極化傾向が進んでいることがわかる。
福井県が毎年好成績を上げていることから、その背景を聞いてみると・・・。
福井県は3世代同居や近居住まいが多いのが地域的な特徴。祖父母が孫を見ながら、共働き夫婦が家計を支えるという3世代家族で、離婚率や転職率、転居率も低レベル。つまり共働きで家計が安定し、離婚や転居が少なく家庭が安定し、地域の絆も強い。こうしたつながりの強さが落ちこぼれを防ぐ教育環境を生み、子どもの学力・体力の高さにつながっていると分析している。
要するに、近居住まいや良好な近所関係を構築することが、結果的に子どもにとって良好な教育環境を整備することにつながっているという実例ではないでしょうか。