中学校の部活動を考える
朝日新聞4月17日朝刊記事より要約
現在の学習指導要領では部活動は教育課程の外に位置づけられます。生徒が自主的、自発的に参加するもので、学習意欲の向上や責任感、連帯感を育てることに役立つとされます。その活動内容や競技成績は、高校入試の内申書に反映されることもあります。
一方で、運動部や音楽系の文化部では、好成績を求めるあまり、活動時間の長さやオーバートレーニング、学習への支障などが問題視されてきました。…
教員の負担の重さも指摘されてきました。部活動指導は勤務時間外です。競技経験がなく、指導法を知らないまま顧問を任される例も少なくありません。今は地域から専門的に指導できる人を招く例も多くなり、全国で約3万人います。昨年には中央教育審議会が、外部指導者が休日の試合など学校外への引率もできる制度を答申しました。
さらに総合型地域スポーツクラブが部の練習指導の一部を担うなど、学校の枠を超えた部活動の形を地域と模索する動きもあります。(編集委員・中小路徹)