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昔大家族、今核家族、これからは近居家族

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉は、「仕事と生活の調和」と訳されますが、その意味は、「国民一人ひとりが、やりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて、多様な生き方が選択・実現できる」ことを指しています。

私は、このワーク・ライフ・バランスを推進するためには、第一に、家庭における男性の家事・育児への参加を促すことが大事なポイントになると思っております。最近、「ワンオペ育児」という言葉がSNSなどで広まっておりますが、これは、店舗において一人で業務を切り盛りする「ワンオペレーション」が社会問題化したことが語源となっており、男性の単身赴任や深夜にわたる長時間労働などの原因により、母親が一人で家事・育児を担わざるを得ない状況となっていることを指します。

また、平成27年度に愛知県で実施されました「子育て支援等に関するニーズ調査」の結果を見ましても、「夫婦間の家事・育児の役割分担に満足していない女性ほど、子育ての孤独感・負担感を感じている」といった現状が浮き彫りになっておりまして、男性の家事・育児参加促進に向けた取組の必要性を強く感じているところであります。さらに父母・子ども・祖父母という家庭内の協力関係やバランスをうまくとることができれば、男性の家事・育児への参加を一層促進することができるのではないかと考えております。

最近では、祖父母による子育て、いわゆる「孫育て」についても関心が高まってきており、様々な効果やメリットが紹介されております。具体的に申しますと、

・ 祖父母としては、子どもから刺激を受けることにより、生き甲斐が持て、介護や老化の防止になる。

・ また、父母としても、子育ての悩みの相談相手が得られ、不安やストレスが軽減される。

・ 子どもとしては、家庭教育の面で、より多くの人から愛情を受け、情緒が安定し、社会性が育まれる。

・ そして、家族としては、お互いを思いやる心が形成され、病気や介護などの手助けが必要な時にも支え合える家庭を築くことができる。

と言われております。

少子化や核家族化が進行する今日の世情の中で、祖父母が、時代に合った無理のない協力の仕方で、世代を超えて子育てを楽しみ、癒しの場になるような家庭を再構築することが必要とされているのではないでしょうか。

これを具体化するのが親子が近くに住む近居政策で、親子が協力して子育てすることを推進していきます。

昔大家族、今核家族、これからは近居家族

そして、こうした思いやりや温かさが、家族という個の領域から地域社会へと向けられ、子どもを「社会の宝」として大切にし、地域の見守りの中で子育てができる「共助」の社会をつくることにもつながっていくと考えます。

愛知県議会議員 鈴木まさと

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