新産業育成は大きな愛知県政の課題です。そこで航空宇宙産業集積の各務原市の産業拠点・航空宇宙科学博物館を見学してきました。こちらでは大正6年各務原飛行場開設以来多くの国産機が製造され、各務原に航空機産業が根付いてきました。戦後には我が国有数の飛行実験の中心地で航空自衛隊の飛行実験を主な任務とする施設も併せ持つ都市となってきました。民間では川崎重工業を中心とした航空宇宙に関する最先端産業の集積地となっています。H2ロケットは宇宙開発事業団が10年の歳月をかけて開発した液体燃料を使用した高性能大型ロケット。日本の宇宙開発には大型化・高信頼性化・低廉化が求められています。更に、注目される開発としては再使用ロケット小型実験機開発です。これは、従来のロケットでは使い終わった補助ロケットや燃料タンクを次々と切り離しながら加速していくが、再使用ロケットは一段で軌道まで届き、機体全部を繰り返し使えることを理想とし、飛行機のように安く、何回でも飛べる次世代の宇宙輸送機を目指して開発が注目されているところです。