愛知県において犬猫の殺処分を無くすための施策についての質疑を紹介します。
保護された犬猫の譲渡に関する個人ボランティアやNPO団体等と、県との連携・協働について
例えば、行政相談員の知人から「生活保護にしなければいけない路上生活者がいるが、犬猫を10頭以上飼育している。何とかならないか。」とか、弁護士からは「独り暮らしの老女が亡くなったが、10頭以上の猫を飼っていたようだ。至急引き取って欲しい。」など、深刻なものばかりでした。しかし、(議員の)私が旧知の個人ボランティアやNPO団体等に相談し、分散して保護・譲渡の依頼をしたことで、幸い県や名古屋市の手を煩わせずに数十頭の犬猫を救う事が出来ました。改めてその行動力・パワーの凄さと、里親探しのノウハウや知名度・信頼性の高さなどに驚かされました。愛知県に保護された、あるいはされる前の飼い主のいない犬猫を、殺処分にならないようスピード譲渡していくためには、県内の多くの個人ボランティアやNPO団体等との密接な連携と協働が必要であることは言うまでもありません。そして、こうした方々は近い将来、県との連携・協働の象徴的行事として、愛知県が広い会場を無償提供しての、「愛知県保護犬猫譲渡フェア」のようなイベントが開催されることを望んでおられます。そこでお尋ねいたします。県は犬猫の譲渡について、個人ボランティアやNPO団体等と今年度どのような連携・協働を行ってきたのでしょうか。また、今後はどのように臨まれるのでしょうか。
という質問に対して、
愛知県では、ボランティアやNPOなどの動物愛護団体と連携・協働して、団体譲渡及び譲渡会を行っております。このうち、団体譲渡につきましては、団体に必要なしつけや一定期間の飼育などの役割を担っていただいた上で、改めて一般の方に譲渡していただく取組であります。本年度は、2月末までに、犬37頭、猫43頭のあわせて80頭を協力団体に譲渡しております。なお、現在、この団体譲渡の協力団体は13団体であり、昨年度から3団体の増となっております。また、動物愛護団体には、譲渡会におきましても、譲渡を希望する県民の皆様への動物の飼い方指導に対する支援など、動物の適正飼養に関する普及・啓発にご協力をいただいております。県といたしましては、譲渡事業を充実させるためには、動物愛護団体のご協力が不可欠であると認識しておりますので、ご協力いただける新たな団体の把握に努めるとともに、県が行う動物愛護関係事業への参加を呼びかけてまいります。
今後とも、より多くの動物愛護団体と連携・協働することにより、1頭でも多くの犬・猫の命を救うことができるよう努めてまいります。